学級委員はいらないのか?!

 

驚いた。鳥取県の公立小学校では、学級委員長がいないのだそうである。運動会の際に順位をつけないという話は昔聞いたことがあるが、その学級委員長版があったとは初耳である。

asahi.com2009.2.8によれば----------小学校に学級委員長不在の鳥取県、20年ぶりの復活へ。小学校でずっと学級委員長を置いてこなかった鳥取県。「リーダーを選ぶのではなく平等を重視すべきだ」との考えが教員にあり、徒競走でも順位を決めないほどだったが、この春、鳥取市の1校で約20年ぶりに学級委員長が生まれることになった。「横並びでは子どもの主体性が無くなる」という鳥取市教委は、各校に「委員長復活」を推奨している。学級委員長を置かない学校は全国的にも少なくないが、今回の動きはどんな影響を与えるか――。-----------だそうである。一部の学校でなく県の公立小学校全体がそんな風に運営されていたというのだから信じられない。逆に、ある一校が学級委員長を作ったということがニュースになっているのである。しかも、これは鳥取県だけでなく、愛媛県でも50%くらいの学校で学級委員がないし、全国的にもそれほどめずらしいことではないということだそうだ。

世の中が平等ではないことくらい子供にもすぐわかると思う。社会にリーダーが必要なこともわかるだろう。どこの国でも大統領や総理大臣がいるのである。一方でこれは、身分の固定でもなければ、決してその個人がうまくやれるとは限らない。たいへんな職責であることも確かである。学校で子供は社会の模擬体験をする場を与えられ、理想と現実のせめぎあいを勉強するべきだ。社会の辛さを味あわせたくないだけで、子供を無菌状態に保つだけでは世の中は良くなっていかない。子供は馬鹿になるだけである。

記事を読む   asahi.com2009.2.8   J-CAST2009.2.12

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